日高中央漁業協同組合の担当者
「カレイ漁を行う水深10~30メートルに多く生息していましたが、夏場で水温が高くなったことにより、より沖合の、たこ漁などを行う水深80~100メートルに生息域が変わってきています。そして、最近あがる個体は、以前よりも大きくなっています」
以前獲れていた個体の甲羅幅は5~6センチのものが中心でしたが、最近は8センチ以上のものが平均的な大きさになってきているとのこと。
道立総合研究機構栽培水産試験場の渡野邉さんによれば、過去の文献でオオズワイガニの成長速度は、松葉がに(ズワイガニ)の約4倍という研究結果も出ていると言います。大量発生したオオズワイガニがどんどん成長しているのでしょうか。
日高中央漁業協同組合の担当者
「まもなくカニのシーズンを迎えますが、オオズワイガニの生態を水産試験場と研究し、活用方法を引き続き模索していきたいと思っています」
今後もしばらくは漁獲が続きそうな「オオズワイガニ」。鳥取県では9月に「ベニズワイガニ」の漁期に入り、11月には松葉がに(ズワイガニ)のシーズンが始まります。
今年は例年とは、ひと味違ったカニシーズンの到来となりそうです。