8月15日は終戦の日です。
 戦後、アメリカに渡った旧日本兵の日の丸を遺族の元に返す取り組みを続ける男性に密着しました。

 札幌市で内装業を営む、工藤公督さん48歳。
 工藤さんには職人のほかに、もう一つの顔があります。

工藤公督さん(48)
「兵士の名前があって、ここに署名された方々と、あといろいろな文言があるでしょう。こういったものを読んで大まかな時代というのを特定するまではいかないけど、想像するというか」

 調べているのは寄せ書きの書かれた「日の丸」。
 太平洋戦争で戦死した旧日本兵が身に着けていたのをアメリカ兵が「戦利品」として持ち帰ったものです。


 工藤さんはこの寄せ書きの日の丸を遺族の元に返す活動をしているアメリカのNPO法人「OBONソサエティ」の日本人スタッフです。
 OBONソサエティが、アメリカの退役軍人やその家族から預かった日の丸はおよそ2500枚。


 工藤さんは旗に書かれた文字を手掛かりに日本全国を飛びまわって、遺族を探し出し遺品の返還を続けてきました。
 この日も、ようやく見つけ出した遺族に電話をかけましたが…