1945年7月6日。1127人が犠牲になった甲府空襲です。

塩澤さん
B29がかなりの数だった。
新津さん:
月明りのように明るくなっている。マイクくらいの大きさの焼夷弾が落ちるのが見える。火の明かりで。

さらに7月30日には南アルプス市荊沢でもアメリカ軍の爆撃があり3人の子どもを含む4人が命を落としました。

塩澤さん:
僕の友達の家がやられたと思っていったら悲惨なものでした。疎開してきた子どもに直撃して目を覆いたくなるような光景だった。戦争ってこんなに悲惨なものだなとつくづく思う。

死と隣り合わせの生活が続く中、迎えた1945年8月15日終戦。

塩澤さん:
騙された。こんな馬鹿な大人が俺たちを(勝てると)だましやがった。騙されたという感じがした。

新津さん:
まさか戦争にまけると思っていなかった。人間らしい生活ができるかな、とその時思った。

この戦争で塩澤さんは兄2人を、新津さんは義理の兄とおじを失いました。

悲惨な戦争を二度と繰り返してほしくないと2人は今、小学校などに出向き平和の尊さを訴えています。

塩澤さん:
絶対に戦争は、戦はやってはいけない。
新津さん:
この平和が続くように願っています。