荒砥沢は「山が水平移動する地すべり」でしたが、この先が尖った巨大な岩盤は
地中深くにあった地層が、地すべりで強い力が加わり地中深くから「地上に突き出した」可能性が高いことが分かってきました。

「突き出した」岩盤


発災当時の災害対策検討会 宮城豊彦座長(東北学院大学名誉教授)
「分からないことが分かる、自然が奥深いことが分かる。今改めて再評価しよう。それに則って見せたり保全したりアンタッチャブルにしたり」

一方、この14年の間に一帯には草木が生茂っています。地すべりでできた池の周辺は、鳥やカエルの鳴き声が響きわたっていて、豊かな生態系が戻っています。
あと10数年経てば現場は緑一面となり地震の爪痕は見ることはできなくなります。

発災当時の災害対策検討会 宮城豊彦座長(東北学院大学名誉教授)
「ごつごつした感じだったが、柔らかくなって優しい感じになってきているのが分かる」
発災当時の災害対策検討会 宮城豊彦座長(東北学院大学名誉教授)
「現場を理解して次の世代に自然遺産を残し、学べるように工夫を重ねたい」