東北大学東北アジア研究センター 佐藤源之教授
「斜面自体は非常に安定していて、そんなに大きな動きがあるようには見えない」

東北大学東北アジア研究センター 佐藤源之教授


東北大学の佐藤源之教授は、10年以上にわたりレーダーで荒砥沢の崩落斜面の変化をモニタリングしてきました。その結果、斜面の地盤は安定していて新たな崩落の危険性は低いことが分かってきたのです。

県内ではこの地震による被災家屋はほとんど残っておらず、荒砥沢は災害の爪痕が
分かる貴重な場所です。地元では地震を後世に語り継ぐため、ガイドの同行を条件に将来的に公開しようという機運が高まっているのです。

東北大学東北アジア研究センター 佐藤源之教授
「忘れたいという人もにいるが、この場所は被災した人も二次被害もない。安全を確保して沢山の方に見てもらったほうがいい」

現場に近づくことで新たな災害メカニズムも見えてきました。

発災当時の災害対策検討会 宮城豊彦座長(東北学院大学名誉教授)
「真後ろの崖は恐らく周りに過重がかかり、湧き出すように回転した」