100歳が語る「シベリア抑留」 367人の女性も強制連行された
8月15日は第二次世界対戦の終結から78年となる終戦の日です。
戦後、旧ソ連軍によって57万人以上の日本人が連行され、強制的に働かされたシベリア抑留。その中に女性もいたことはあまり語られていません。2年間の抑留を経験した、岡山市に住む100歳の女性の記憶には、今も当時の過酷な生活が刻まれています。

(シベリアに抑留された 市川輝子さん)「そんなところに行くとは夢にも思いませんでした。女の子がね…。寒いからね、着るものもないしね。大変でしたよ」

岡山市に住む、市川輝子さんです。今年100歳を迎えた市川さんは、戦後、シベリアに抑留されました。

終戦を迎えたにも関わらず、約57万5000人もの日本人が旧ソ連軍に強制連行され、過酷な労働に従事させられたシベリア抑留。

飢えや劣悪な環境に苦しみ、約1割の人が帰国することなく亡くなったといいます。

あまり語られてきませんでしたが、抑留された人の中には367人の女性もいました。

(シベリアに抑留された 市川輝子さん)「何が何だかわからないうちに。戦闘帽をかぶって大きなマスクをしてね」