■物価の優等生 バナナも値上げ? 店は?“努力の限界”

「安くておいしい」と人気の“物価の優等生”バナナも値上がりするかもしれません。
ラウレル駐日フィリピン大使
「現状のままを継続するというのはフィリピンのバナナ生産者にとって現実的ではなくフェアでもない」

6月8日、フィリピン大使館は、全国のスーパーの業界団体に、バナナの小売価格を上げるよう申し入れました。
肥料価格の上昇などが理由で、果物の中で、最も輸入量が多いというバナナは、8割近くがフィリピン産。このニュースに…
30代
「バナナはすごく食べますね子どもは。他の値上げされてないフルーツを買うとか」
一方、お店側は、原材料費などが値上がりする中、どう対応をしているのでしょうか。
1936年創業の老舗の「新井精肉店」。揚げ物に使う油やパン粉などの価格が上昇し、6月1日からメンチカツなどの揚げ物のほとんどを10円ほど値上げ。

牛肉などの販売価格は据え置きにしていますが、肥料や輸送費が高騰しているといい…
新井精肉店 新井真之店長
「利幅が少なくなってきているので本当にたいへんですね」
カレーパンが人気商品だという、パン屋さん「マルジュー」。
マルジュー 伊東正浩代表取締役
「カレーパンだと揚げ油、中の油脂、上がらないものがないくらいすべて上がっています」
油のほかにも、パンの原料となる小麦や、食材、電気代などが値上がりしていることで今後、商品の価格を上げざるを得ないといいます。

マルジュー 伊東さん
「企業努力で吸収できるという範囲を完全に超えているというのが現状です」
2021年7月にオープンした、テイクアウト専門のドーナツ店「いっ久どーなつ大山茶屋」
いっ久どーなつ大山茶屋 伊藤泰翼オーナー
「テイクアウトで渡す袋だったり、飲み物のカップだったり何から何まで小麦粉とかもそうなんですけど全部上がっているので、正直結構きついです」

今後、値上げに踏み切るか、検討中だといいます。