なぜ青森県内でここまで気温が上がったのか、気象予報士の吉田さんに解説してもらいます。

(吉田篤気象予報士)
今日記録的な暑さになる前は、真夏日猛暑日が記録的に続いていたという状況です。
そして今日は、猛暑日とか観測史上最高気温を観測しました。


むつ市、野辺地は、観測史上初めての猛暑日、そして39度台を観測したということになりますので、これまでの37.9℃から大幅に気温が上がりまして弘前が県内で、最高気温39.3℃となりました。その原因の一つは台風です。

歴代1位だった、1999年、1978年の37.9℃の碇ヶ関、深浦のときもいずれも日本海周辺には台風あるいは熱帯低気圧がありました。今回も台風6号が北上するとともに、熱帯の空気が日本列島を包み込み、気温が上がったわけです。

台風が東の海上へ離れていきますと、大陸からの涼しい空気が流れ込んで聞きますけども今回の6号というのは、北上してきましたので、熱い空気をそのまま日本列島にもたらしたという状況。

さらにフェーン現象の影響もあると思います山越えの強い風、それも一つの原因だと思います。
そのために気温が上がりました。まとめますと前日までも真夏日熱帯夜、暑い空気に既に詰まってるって状況で、台風が北上し熱帯の空気が入ってきたとフェーン現象の影響も加わって記録的な観測史上最高の気温になったわけなんです。

11日も、記録的ではありませんけども、猛暑日が続くというところもありそうです。
引き続き厳しい暑さが続きますので、熱中症には引き続き警戒してください。
