青森県六ヶ所村の漁協が3回目の養殖に挑戦していた「マツカワガレイ」が、またも全てへい死していたことが分かりました。
3回目の挑戦となる今回。六ヶ所村の泊漁協では県や村の協力を受け、2024年の12月から“カレイの王様”とも呼ばれる「マツカワ」約500匹を試験的に養殖してきました。
2年前は高水温が影響し、出荷直前で全滅。今回は陸上での養殖に挑戦していました。
鳴海秀都 記者
「水槽のすぐ隣には、海水を殺菌や冷却するための設備が備わっていて、その中で魚は飼育されていました」
水槽には海水が、かけ流しされていて、冷却設備によって高水温の対策をしてきました。
しかし、海水温度が上昇した7月末から水温の調整が難しくなり、それまで順調に育っていた魚が8月1日に全滅しているのが確認されました。詳しい原因は県などが調査中ですが、今回も高水温に悩まされたということです。
泊漁協 上野徳光 組合長
「やはり自然には勝てなかった。それが一番の理由だと思う。残念です」
泊漁協では、違う魚に変更することも検討しながら、養殖業への挑戦を続けていきたいと話しています。