平地気象予報士:
台風6号は徐々に県内に接近してきていて今県内の一部も暴風域に入りました。

午後5時現在、暴風域に入っていると見られる五島市の様子です。
福江港のターミナル近くにあるホテルから撮影している映像です。

豊﨑アナ:かなり雨が降っていますね?
平地気象予報士:
この1時間ほどで雨が急激に強まったようです。風も強いようですね。木々が大きく揺れています。
港の中まで白波が入ってきている様子が分かります。
これから暴風域の影響が数時間続きますので、しっかりと五島の方は、雨そして風の対策をなさってください。

続いて長崎市内の様子です。
雨はこの映像でははっきりとわかりませんが、黒い雲が低いところまで垂れ込めている様子が分かります。
長崎市内も台風が接近して一部が暴風域に入っているとみられます。
これから風が強まりますので安全なところでお過ごしください。

佐世保市内の様子です。
こちらは雨粒がカメラについています。しっかりと雨が降っているようです。長崎市内よりもより暗く感じます。

それでは現在の台風の状況です。
台風6号は午後4時の推定で、五島市と上五島にも暴風域がかかり始めました。長崎市の一部も暴風域に入っているとみられます。

中心付近の気圧は975ヘクトパスカルで、勢力はあまり落とさずにこの先結んでいく予想です。
相変わらず動きが遅く時速15km。自転車ぐらいのスピードで動いています。

この後の予想3時間ごとに見ていきます。
1つの予報が3時間です。
五島や本土に近づくのは予報円で日付が変わる頃、夜遅くから明日の未明頃にかけて通過していきそうです。

壱岐や対馬は明日の未明から明け方頃に最も近づくとみられます。
昨日の予想進路よりも少し東寄りに変わっていますので、より県内では風の影響が出そうです。

風の状況です。
朝のうちは黄色い矢印が多かったんですが、この時間はより風が強い『赤い矢印』が増えてきました。
先ほど中継でもお伝えしました福江では、現在平均で12mのやや強い風が吹いています。
これは風に向かって歩きにくくなるような風です。
これから2倍くらいの強さの風が吹くと予想されていますので、安全なところでお過ごしください。

雨雲の様子です。
朝のうちは県内にまばらに雨雲が流れ込んでいたんですが、午後になって五島を中心に活発な雨雲が流れ込んでいます。

豊﨑アナ:五島には黄色や赤の雲がかかる時間帯ありましたね?
平地気象予報士:
今は少しピークを過ぎているように見えるんですが、まだ台風が近づいている状況です。
九州の南部には活発な雨雲がありますので、それが今後、流れ込んでくると見られます。

この後の雨雲の予想です。

今夜の午後8時から日付が変わって午前0時活発な雨雲が五島に数時間かかり続ける予想となっています。
そして台風の東側にも活発な雨雲が予想されていて、こういった雨雲が南部や北部にかかるのが日付が変わる頃と予想されています。
午前1時から4時にかけて、今回は夜中の大雨となりそうです。
明日の朝8時、明日の朝の通勤の時間帯になりますと、対馬は雨のピークとなりそうです。南部も少し残りそうです。

台風6号の南東側では、鹿児島県種子島で線状降水帯が発生していますので、長崎県でも同じように “同じ所に活発な雨雲が次々と流れ込む” という状況が起こるかもしれません。残っている雨雲にもご注意ください。

豊﨑アナ:風はどうでしょう?

平地気象予報士:
風のピークを見ていきましょう。
赤い矢印が風速平均で20mを超えると予想されている時間帯です。
この後、南部や北部、五島では明日の朝にかけて。壱岐や対馬ではこの後、午後6時から明日の正午にかけて風の強い状況が続きそうです。

風速20m以上というと、何か飛んできて負傷してしまうような危険な風になりますので、この赤い矢印の時間帯は外に出ないようにしてください。

豊﨑アナ:雨のピークと重なるんでしょうか?

平地気象予報士:大雨の予想も重ねて見ていきますと、今夜から明日の朝にかけて雨のピークを迎えるというところが多くなりそうです。
ですので大雨の災害の危険とが急激に高まったとしても、外に出ることは危険な可能性があります。

大雨災害が迫っている時の注意点です。
・川や田んぼを見に行かない
・崖や斜面に近づかない
・今夜お休みになる方は崖から離れた2階以上の部屋でお休みください
・そして急激に状況が悪化したからといって、夜間に車で避難することは危険ですので、今夜はより安全なところでお休みください。

週間予報です。
明日までは大荒れの天気となりそうです。
その後は台風一過となって暑さがまたぶり返してきそうです。再び暑さにも注意が必要です。