大型で強い台風6号は、宮古島の北にあってほとんど停滞しています。長引く台風6号の影響が県内各地で見られています。

沖縄本島は暴風域を抜けましたが、再び接近する恐れがあり次の備えが必要となります。4日明け方には久米島に暴風警報が発表されました。

影響が長期化する台風6号の被害は各地に及んでいて、那覇市の住宅街の通路では土砂崩れが起きました。住民などにけがはないということです。

「那覇市の国際通りから1本入った平和通り商店街です。台風6号の影響で、アーケードの屋根が破れてしまっています」

アーケードの屋根の破損が数か所見られる那覇市の平和通り商店街。
台風6号がUターンして再び沖縄本島に接近する恐れがあることからまだ修復作業はできていない状況です。

国際通りでは置物が飛ばないように網をかけたり、商品にビニールをかぶせたりして今できる備えがとられていました。

冷蔵が必要な店は停電に備えた対策も行っています。
観光土産品店の担当者「台風前はできるだけ商品をとらないように少なめにして、万が一停電してもできるだけ廃棄が少なくするという対策はしている」

台風により各地で停電や断水も続いていて、生活への影響は長引きそうです。
断水が続いている宜野湾市で3日午後、非常用の飲料水が市役所で配布されました。

宜野湾市の上下水道局によりますと、台風6号による停電の影響に伴って市の配水池で水位が低下していて、市内で断水や水圧の低下が発生したということです。

この事態を受け市は3日から上下水道局の庁舎前で非常用の飲料水を配布しています。

午後8時頃には断水した世帯の住民らが列をつくり、応急給水袋に入った飲料水を受け取って家路に急ぐ姿がみられました。

市民「はじめてです。トイレや飲み水に困る。お風呂や飲み水に使おうと思います」「食糧を優先的にやっていこうかな、小さい子もいるので」

各地で停電と断水が続いていて、午前11時半現在で4万7700世帯が停電し、浄水場の停電が断水に影響している地域もあるということです。

台風は今後、東寄りに進む見込みで、沖縄地方では6日にかけて大荒れの天気となるところがあるでしょう。

◇暴風警報 発表の見通し
・慶良間、粟国諸島 4日昼過ぎ
・沖縄本島南部、中部 4日夕方
・沖縄本島北部 4日夕方

台風は8日から9日にかけて九州方面へ進む見込みです。引き続き厳重な警戒が必要です。