第105回全国高校野球選手権記念大会は、すべての地方大会が終了。いよいよ3日に抽選会が行われて週末の6日には、阪神甲子園球場での本大会がスタートする。例年以上の猛暑に見舞われた今年の地方大会、グラウンド上でも熱戦が繰り広げられた。特に決勝戦は、紙一重の攻防が連続、1点を争う好ゲーム、終盤での大逆転劇、タイブレークでの決着が目立った。
その中で、勝敗を分ける大きな要因となったのが、甲子園を経験したチームの「底力」だ。甲子園を目の前にした決勝戦で、いかに普段の力を発揮できるのか?追い込まれた状況の中で、冷静に自分たちの役割を全うできるのか?接戦になるほど、修羅場をくぐり抜けたチームの「底力」が勝利を引き寄せたとみる。
広島・広陵と北北海道・クラーク国際、センバツ大会に出場した両校は、ともに優勝候補として登場。準決勝までは順調に勝ち上がったが、決勝戦は別物。あと一つ勝てば、甲子園という重圧の中で、追い上げムードに乗った相手の勢いに押し込まれる。それでも我慢強く守り、ミスが起こっても慌てず対応、ともに1点差で逃げ切った。
◎甲子園の組み合わせ:3日目 クラーク国際ー前橋商(群馬) 6日目 広陵ー立正大淞南・島根