今回はブーム到来で大分県内でも生産が盛んになっている抹茶に注目します。その活用はスイーツにとどまらず、広がりを見せています。
県内最大のお茶の産地、杵築市。きつき茶生産組合では2018年から抹茶の原料となるてん茶の生産に取り組んでいます。
春と秋で年間6トンから7トンを収穫しています。生産組合では石臼を使った機械で抹茶を生産しています。


県内で抹茶を扱う菓子店は増えています。また、静岡や鹿児島など県外の業者を通じて海外へも出荷されているということです。
(きつき茶生産組合・髙山勇治理事)
「大分県にお茶があるのと言われていたんで、全国から注文が来るのは私がお茶に携わって初めてじゃないか。消費者のニーズとか業者のニーズに合わせたおいしくいいもの使ってもらえるものを作っていかないといけない」
歴史的町並みが残る杵築市の老舗和菓子屋「松山堂」。ここでは杵築産の抹茶を使ってカステラやロールケーキを作っています。
(松山堂・曽我章弘社長)
「店を改装した時に今までの客層より(年齢が)下の方も来てくれるようなものをと思って設備を入れた。何か杵築にかかわるものを使うと面白いなということでお茶のロールケーキを始めた」
ここは小麦粉ではなく、砂糖に抹茶を混ぜ、抹茶本来の風味を活かす工夫をしています。
杵築産の抹茶は色や香りが高いそうで、スポンジに抹茶が入った「杵築茶ロール」は幅広い年齢層に人気があります。

(松山堂・曽我章弘社長)
「(夏にかけて)水まんじゅう(を提供し)、お茶だったりみかんを入れていきたい。九州の抹茶といったら杵築の抹茶というところまで持っていけたら」
一方、冷凍餃子店を展開する、杵築ぎょうざ小春。別府店で人気なのが、抹茶のソフトクリームです。
(サスケ.スタイル・松垣敬祐社長)
「抹茶が好きな方は結構いて、大変好評いただいています」

地元の食材にこだわる小春で今、開発中なのが抹茶入りのぎょうざ。杵築産の抹茶を皮に練り込んだもので、タネの味つけや焼き方などを現在研究中です。
(サスケ.スタイル・松垣敬祐社長)
「だいぶ完成に近づいているんですけど、もうちょっとお茶の良さを引き出すようなぎょうざを作れたらいい。多くの人に知ってもらえるような商品になればいいと思っています」