後藤瑞穂: 除草剤も「選択性の除草剤」と「非選択性の除草剤」とありまして、おそらく今回使われたのは「非選択性」で、広範な種類を枯らしてしまう可能性がある除草剤ではなかったのかなと思います。除草剤の裏側には、使い方を書いてあるところを見ると、樹木等も枯れる可能性があるから、そういうところでは撒かないでくださいというふうに書いてあるものはあるんですね。それをちゃんとお読みになっていたのかなという疑問があります。

―ホームセンターで売られているようなものでも、使い方次第では大きな木が枯れる可能性があるということですね?

後藤瑞穂:そうです。しっかり仕様の内容を読んでいただきたいですね。

―街路樹は今後、原状回復が可能なのか。「除草剤の影響があるかもしれず、土壌を全て入れ替えることも必要となってくる」と。撒いてしまうと、土も駄目になってしまっている可能性もあるということですか?

後藤瑞穂: そうです。薬効が残っているってことはない。全ての薬剤農薬はきちんと国の許可が取れていて試験を行っていますので、そこに残留しているってことはないんですが、一度そういうのをまくと、土壌微生物が死んでしまったりとか、あと塩類が余分に残っていたりとかそういうことがあるので、土壌の性質が樹木を生育させるのに不適な状態にはなっています。より健康に育てようと思いましたら、土を替えるのがよろしいかと思います。