報知器のボタンを押していたのは

「当日の悪天候で雷が発生していたことが、誤作動の原因と考えられる」

何と雷が“落ち”て、“落(お)し”ていたのだ。

トンネルには「避雷器」と呼ばれる、雷の影響を避ける装置が設置されているが、老朽化などにより十分に機能しなかった場合、報知器などの回路を誤作動させることがあると指摘する。

あいテレビの気象予報士に、問題の3日の気象衛星画像を呼び出してもらったところ、確かにいずれの日も、水ヶ峠トンネルの上空には雲が掛かっている様子が見て取れた。(※赤い囲いの辺り)

「白色が濃い場所は、積乱雲が発達して、雷雨となっていた可能性が十分に考えられる」

県今治土木事務所の担当者は、3回の誤作動を受けて点検を実施。今後、部品交換などの対策を進めるという。

「水ヶ峠トンネル以外の場所でも、時々発生している現象のようだ。消防などに迷惑を掛ける訳にはいかないので対策を講じていきたいが、自然現象にはかなわない部分もある」