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その説を裏付けるかのように、姫路市にある広峯神社には、スサノオノミコトとして牛頭天王が現在も祭られています。筆者が2017年、広峯神社を取材に訪れた際に、八坂神社に牛頭天王が移されたことについて尋ねてみると、広峯神社の権禰宜は「昔からそう伝わっている。京都で疫病や地震の災いが起きるかもしれないので、ここでお願いするより、京都の御所の近くの神社に持ってきて、祭ろうということになったと聞いています」と答えてくれました。さらに、移転先である京都の八坂神社も、2011年の東日本大震災の際に貞観の地震のことを改めて調べてみて初めてこの事実を知ったといいます。神社に残る歴史書を読み返してみたところ、解釈の違いがあることに気付いたそうです。八坂神社の禰宜は次のように話していました。
「とにかくびっくりしましたね、あまりにもすさまじい天変地異がこの貞観時代にも続いていましたからね。貞観11年、天下大厄といってもいいのかもしれない。私どもも今まで疫病退散だけが、祇園祭、この祇園御霊会の目的だろうなという解釈でしたが、どうもそうじゃないだろう、この厄という中には疫病神がもたらす禍、天変地異、地震、津波、大雨、そういったものすべてが含まれている。それを鎮めるのがこの祇園祭、昔の祇園御霊会だったのではなかいと、今では解釈しています」














