歴史的に“地震は繰り返す”

 地震を扱う学問の世界でも、「歴史は繰り返す」と言われています。現代に起きた東日本大震災は、震源地や地震の規模、それに津波の遡上高などから、1200年前に起きた「貞観・三陸沖地震」(869年)と酷似しています。2017年当時、取材していた際には、知るはずもなかったのですが、貞観の時代、地震とともに起きていたのが、先述したように、なんとインフルエンザの大流行でした。2019年から始まる「新型コロナウイルス」ともなにか符号するような感じがするのは筆者だけでしょうか。もし、令和の時代が貞観の“再来”であるとするならば、いまは正に「大地動乱」の時代で、今後も地震や火山噴火などによる激烈な自然災害が待ち構えている可能性が高いとみるべきです。私たちは、“神頼み”をしなければならぬような「厄難」に備える覚悟が必要です。


◎太田尚志 元JNNマニラ支局長。阪神・淡路大震災で自身が被災して以降、地震・火山などの専門記者として災害取材を継続。MBSラジオ「ネットワーク1・17」やJNN地震特番のプロデューサーなどを歴任。日本災害情報学会会員。