「私がかなりすごい値なんです…」

(宇佐見なお子さん)
「これがPFASの結果。私がかなりすごい値なんです」
検査を行ったのは、豊山町の市民団体。

(豊山町民の生活と健康を守る会 坪井由実共同代表)
「北名古屋水道企業団にも話しに行ったし、町や町議会でも請願したり、県とも懇談はした。でもどこも何もやる体制ができていない。だから自分たちで血液検査をやらざるを得ないなと」

血液検査は、豊山町と北名古屋市の住民あわせて54人を対象に行われ、きょう(20日)午後にその結果が公表されました。
(京都大学 原田浩二准教授)
「今回の結果は国内においては高い部類に入るだろうと考えている」

調査結果は、豊山町の豊場地区を中心にPFAS濃度が比較的高く、市民団体は主に水道水が原因として考えられると指摘します。

そして、特に有害性が指摘される「PFOS」「PFOA」の合計で、アメリカアカデミーの指針値20ナノグラムを超えた人も54人中8人いました。
東京の多摩地域や沖縄のアメリカ軍基地周辺などでも検出されているPFAS。

(京都大学 小泉昭夫名誉教授)
「汚染源としては空港が一番考えられる。そこで使われた泡消火剤が汚染して現在も残っていて、地下水を汚していると考える」
PFASに対して、日本では河川や水道水などに暫定的な目標値があるだけです。
海外では法的な規制に乗り出す国も見られる中で、対応の遅れが指摘されています。
(豊山町民の生活と健康を守る会 坪井由実共同代表)
「汚染源を特定する調査を含めて行政にお願いしたい。でも、まず我々住民のPFASが普通の人よりたくさん取り込まれているので、適切な支援体制をつくってもらうことが一番大事だと思っています」