第169回芥川賞・直木賞の受賞作が決まりました。芥川賞には、自らも重度障害者の市川沙央さんが、難病で重度障害者の女性を主人公に描いた物語が選ばれました。

芥川賞に選ばれたのは、市川沙央さん(43)の「ハンチバック」です。

市川さんは難病のひとつ「先天性ミオパチー」を患う重度障害者で、「ハンチバック」も先天性の難病で重度障害者の女性が主人公の物語です。

芥川賞受賞 市川沙央さん
「芥川賞にも重度障害者というのは受賞者も作品もあまりなかった。初だと書かれるんでしょうが、どうしてそれが2023年にもなって初めてなのか。それをみんなに考えてもらいたいと思っております」

市川さんは今年、この作品で小説家デビューし、デビュー作での受賞となりました。

一方、直木賞は垣根涼介さん(57)の「極楽征夷大将軍」と、永井紗耶子さん(46)の「木挽町のあだ討ち」が選ばれました。