「野球の神様がいるのであれば、奇跡のバックホームはいらない」

―――引退試合でみせた「奇跡のバックホーム」。最後まで諦めなかった横田慎太郎選手の野球人生でした。横田選手も自分の言葉で言っていましたけど、本当に野球の神様はいらっしゃるんじゃないかなと、そんなことを思ったりしますけどね。

掛布雅之さん:ただ僕ね、野球の神様がいるのであれば、あんな「奇跡のバックホーム」はいらないと。横田の命を1年でも長く…生きてほしいという気持ちの方が強いんですよね。

―――本当に努力を重ねてここまで頑張ってこられた、ご自身でも必死でやってきましたと。

掛布雅之さん:すごく不器用な男ですから、練習を止めませんでした。バットを振り続けました。そういう横田が、28歳でしょう。早すぎますよね。