「人が集まらない」危機的状況続く県内企業
県内の新規高校卒業者を対象にした求人数は過去10年、県内で就職を希望する高卒者数を上回る状態が続いています。いわゆる「売り手市場」の状態です。
一方、県内の大学を卒業した人が「県内の企業」と「県外の企業」のどちらに内定したかを比べてみると、過去10年、学生の半数以上が県外に流れています。
県内の企業にとっては「求人を出しても人が集まらない」危機的な状況です。


そこで2社は、魅力的な研修制度を創設することで新卒者にアピールすると同時に、新入社員に今後のキャリア形成のためさまざまな知識や経験を身につけてもらおうと、異業種同士で手を結ぶことを決めました。

この日、2つの会社の新入社員たちは宮古市の景勝地・浄土ヶ浜で一緒にごみ拾いを行い、環境保護に取り組む大切さも学びました。
(三陸鉄道の新入社員 吉田彗さん)
「(飲料の)積み込み作業の時に段ボール箱に穴を開けないように気を使っていて、お客様のことを考えながら仕事をすることが大切だなって思いました」

(みちのくコカ・コーラボトリングの新入社員 高橋陸さん)
「業種的に違うものかなって思ったんですけど、やはり根幹の部分で私たちは食の安全だったり、三陸鉄道の方では安全な乗り降りだったり、そういうところはやはり違うようで似ていると感じました。経験できないような貴重な体験ですので、これからもどんどん続けていった方がいいと思います」
