患者40人以上が上階に避難 病院も浸水

小川彩佳キャスター:
心配な状況が続いています。土石流が発生し住宅が損壊するなど大きな被害が出た福岡県久留米市から喜入キャスターのリポートです。
喜入キャスター:
田主丸町は、筑後川に近い町です。10日の夜現在、雨は降っていません。田主丸町中央病院では、浸水の影響で1階に入院していた患者さんが2階以上に今も避難しています。ただこちらの病院は、現在は、緊急外来を受け付けていない状況です。停電していて、病院では非常電源を使っている状況です。限りがあるので、その電源は入院患者さんに充てているということで、11日も外来の患者さんは休診ということで、医療機関にも影響が出ています。
そしてこの病院の目の前にある薬局も浸水の被害を受けました。この薬局は6月に建て替えたばかりでした。この辺りは、毎年この時期に大雨の被害があるので、被害を防ごうと6月に、この薬局は約80センチ、階段でいうと6段分、基礎を高くして建て替えましたが、今回の大雨は、その80センチを超えて薬局の中に泥水が流れ込みました。約15センチ浸水したということで、薬や調剤に使う機材が濡れてしまったということです。
今回の取材で感じたのは、避難のタイミングの重要性です。
田主丸町中央病院の患者さんを2階以上に避難させた後すぐ、エレベーターが使えなくなったといいます。ギリギリのタイミングだったということです。これからも雨の多い季節が続きます。早めの避難をお願いします。