大分の女性の捜索続く 川に流されたか

10日午前8時台にも再び福岡・大分・佐賀で線状降水帯が発生し、午前9時5分に大分県・中津市に大雨特別警報が出されました。

記者「中津市本耶馬渓町です。山国川の水が橋の欄干を超えました」

大分県中津市を流れる山国川。橋を越えて濁流が流れています。この橋は重要文化財に指定されている「耶馬渓橋」。オランダ橋と呼ばれ市民に親しまれていましたが、欄干が流されてしまいました。

近隣住民「あっという間に水量が上がったらしく、悲しい。本当に橋が全滅みたいになっているでしょ」

一級河川の山国川。10日午前6時35分、上流部で氾濫発生情報が発表されていました。被害は他にも・・・

記者「女性のものとみられる軽乗用車は、国道の上で見つかったということですが、車の中に女性の姿はなかったということです」

中津市耶馬渓町では、車に乗っていた50代の女性が川に流されたとみられ、警察と消防が捜索を続けています。
同じく特別警報が発表された日田市では・・・

記者「日田市の集落では大雨の影響で護岸がえぐられ家屋が崩壊しています」

市内を流れる鶴河内川が増水。この場所は2017年の豪雨でも被災しましたが、再び護岸がえぐられ住宅が流されそうになりました。

近隣住民「工事したところが、また壊れてしまっている。目の当たりにすると恐ろしいです」

福岡県と大分県に発表されていた大雨特別警報は、10日午後5時半ごろに大雨警報に切り替えられましたが、泥が残った街では住民らが片付けに追われていました。

福岡県と佐賀県で5人が死亡し、2人が行方不明となっていて、大分では川に流されたとみられる女性の捜索が続いています。九州北部では、降り始めからの雨量が600ミリを超えている地域もあり、雨が止んだあとも土砂災害に厳重な警戒が必要です。