福岡・久留米市で土石流 中央病院が浸水
大雨で浸水した久留米市の病院。廊下や事務所内は、約30cmほど水に浸かったそうです。窓の外を見ると水が一帯に広がっています。1階にいた40人あまりの患者は、上の階に避難しました。患者の体調に異常はなかったとしています。

田主丸中央病院 石飛隆敏さん
ーーこちらはエレベーター?
「エレベーターは完全に止まっていて、朝、患者さんを移動するまでは、ギリギリ使えていたんですがが、それから止まっている状態です」
ーー今回、患者の垂直避難の後にエレベーターが止まってしまった?
「エレベーターがギリギリ使えたというのは、移動・安全を確保するということからすれば、ギリギリのところだったと思いますし、非常に重要な対応が早期にできた。想像をはるかに超えてまして、数十年に一回あるかないかという状況です」

記録的な雨に見舞われた久留米市は、10日午前4時50分に警戒レベルが、5段階中2番目に高い「避難指示」を発表。危険な場所から避難するよう呼びかける情報です。その後、気象庁が午前7時31分に警戒レベルが最も高い「大雨特別警報」を出しました。
福岡・久留米市田主丸町の住民
ーー水はどのあたりまで来た?
「玄関のギリギリまで来た」
ーー落ち葉があるが、このあたりまで?
「そうです」
田主丸地区に住む女性。夜通し、雷と雨に怯えながら自宅で過ごしたといいます。ただ、避難はしなかったそうです。

福岡・久留米市田主丸町の住民
ーー線状降水帯・大雨特別警報が出て、避難指示などもあったと思いますが、その情報などは?
「テレビで情報が出ていたので、気にはなりつつも、今まで大丈夫だったからいいかなという、そういう感じで避難はせず。家族と話をしないといけないというのはあるなと。本当に甘かったなと思います」