10日、記録的大雨が九州北部を襲いました。福岡・佐賀・大分で線状降水帯が発生。各地の川が氾濫危険水位を超えたほか、土砂災害も相次ぐなど深刻な被害をもたらしました。浸水した久留米市の病院を取材すると、被災当時の緊迫した様子が見えてきました。
福岡・佐賀で死者5人 九州北部大雨被害

記者「福岡県築上町にあるトンネルです。山肌から大量の水が滝のように流れ落ちてきています」
トンネルの出口に滝のように流れる大量の水。走行する車もゆっくり通過していきます。

喜入友浩キャスター「福岡県の大刀洗町です。大雨の影響で、田畑と道の境がなくなり、住宅へ続く道路も途切れてしまっています」
7月10日午前9時半に警戒レベル5の緊急安全確保が発令された大刀洗町。深夜の大雨に、住民は避難できなかったと振り返ります。

避難できなかった住民:
ーー避難は?
「していないです」
ーーどうして?
「家が心配だったので、あっという間に浸かったんですよ。河川とかは水が来て、ほぼあふれていた」
ーー避難できる状況じゃなかった?
「はい」
九州で降り続いた雨。10日午前3時9分に福岡県で線状降水帯が発生し、その後、佐賀県と大分県でも発生しました。
福岡市の中洲でバーを経営する男性は・・・