なぜ今、基地の前でダニーボーイを歌うのか 斎藤さんの思いは
そして今年、悌子さんは、アメリカ軍基地の前ではじめて歌声を披露しました。
「Oh DannyBoy…」
心境が変化した背景には、石垣島への自衛隊配備の影響も…。
斎藤悌子さん
「自衛隊が来たときの大きな車が、八重山のメイン通りをゆっくりゆっくり、何十台もゆっくりゆっくり走っているの見たときはね、やっぱりぞっとしましたね。正直、なんかまだまだ戦争が始まるんじゃないかしらって気持ちになりましたね」
慰霊の日。石垣市の公民館で開かれた小さなコンサートに参加した悌子さん。戦争で亡くなった人への追悼と平和への願いを込めて歌いました。

斎藤悌子さん
「とにかく平和でなきゃだめ、戦争は絶対いけないということを、強く強く訴えたかったですね」
基地をきっかけにジャズと出会い、ジャズとともに歩んできた悌子さんの人生。今再び、新たな基地によって歌に力が入ります。