広域強盗に関与疑いの2人、関係者語るススキノで成功と転落…大学生で接待店を経営後「盗んだ金でバー、暴力団の小間使い」
全国で相次いだ強盗事件…指示役「ルフィ」だった可能性のある北海道出身の2人は、十数年前、札幌市のススキノの飲食店の「若手経営者」でした。当時の2人を知る男性が、1月にHBCの取材に応じました。
北海道東部の別海町出身の渡邊優樹被告と、札幌市出身の今村磨人容疑者…どちらも、38歳です。
(左)渡邊優樹被告 (右)今村磨人容疑者
【2人を知る男性】
「渡邊被告を知ったのは、15、6年前。まだ彼は、大学生だったはずです。若い感じの好青年というか、非常に印象が良いというか。今、ニュースで見ている写真のイメージと違った。さわやかな感じでしたよ」
「今村容疑者を知ったのは、13年ぐらい前。ヤンチャなイメージでしたね、どっちかと言うと。体も大きかったので、圧がある感じ。盛り上げ役というイメージ」
剣道部の主将で、文武両道。北海道東部の中標津町の高校から、札幌市近郊の大学に進学していた渡邊被告は、当時、学生ながら経営者としてススキノでミュージックパブを始めたと言います。
【2人を知る男性】
「女性店もやっていた。すごく人気のある店でしたね。(パブを始めてから)数年後ぐらいにそれをやって、もう、ススキノでも有名な店だったんで。24、5歳ぐらいでやっていたのかな。結構、長い間やってましたよ。4~5年やったんじゃないかな」「(いわゆる接待を伴う飲食店?)そうですね」
当時を知る飲食店関係の女性は、渡邊被告の印象をこう語ります。
【飲食店関係の女性】
「(客は)若い人が多かったと思う。客の出入りは結構あった。(渡邉と話したことは?)挨拶程度はある。(印象は?)普通にちゃんと挨拶できる人。若いのにオーナーでちゃんとやってて、すごいなと思ってた」

一方、同じころ、今村容疑者もススキノで店を開きましたが、こちらは、長くは続かなかったといいます。
【2人を知る男性】
「飲食店やるって話になって、飲食店をやっていましたね。女性店じゃないですか。接待を伴うほう。ニュークラブというか、パブなのか。1年もやっていないんじゃないですか」
繁盛店のオーナーだった渡邊容疑者にも暗雲が…
【2人を知る男性】
「繁盛店を閉めた後、多分、商売やられていたと思うんですけど、それが上手くいかなかったんですかね。その後に店をやっていましたけど、その店が当時の店みたいに、ワーっと広まったイメージはなかったんで」

ススキノの事情に詳しい別の男性によると、渡邊被告はいくつかの店を経営したあと、風俗店グループで働いていたということです。
2012年には、窃盗事件で逮捕もされた渡邊被告…その後、ススキノで、再びバーを開きますが、長続きはしませんでした。
【2人を知る男性】
「バーをやっていた時は、窃盗したその金でやっていたという噂は聞いていました。ただ、すぐダメになっていたはずなんですよね。そのあたりから、もう、歯車狂ったんじゃないですか」
【別のススキノ関係者」
「渡邊被告の店には、暴力団の人が出入りしていた。小間使いのようなイメージ」

ススキノで、若手経営者として歩み始めた2人は、どこで道を踏み外したのでしょうか。
【2人を知る男性】
「そんな大掛かりなことできるような人なのかなって思っちゃって。いまだに本当なのかなって思っている。本当は違う人がやっているんじゃないかなぐらいの」
「彼らの判断で、彼らの考えた行為で、こんな国際問題みたいな、そこまでできる考えってあるのかなって思いますけどね」