「最悪の事態は避けた」が…今後の展開は?
井上貴博キャスター:
最悪の事態を避けましたが、多くの専門家の皆さんは「プリゴジン氏の反乱というのは、プーチン大統領にとって大きなダメージだ」と言います。しかし、この戦争が始まってから見ていくと、西側諸国の分析が、見立てが外れていることが多いな、というか。「もうプーチンは駄目だろう」とか、「経済制裁は効いている」。
でも、ことごとくそうではなかった。西側諸国はいま、ロシアの状況やプーチン大統領の状況を分析しづらくなってるのでしょうか?

笹川平和財団 畔蒜 主任研究員:
今回の件で言うと、明らかに一度「国家反逆罪である」ということを明言をしました。その相手に対して最終的には全てを許し、ベラルーシに行くということは、たしかにプーチン大統領が弱腰に見えると思います。
ただし、もし実際に戦争が起こっていたらどうなっていたかというと、もっと最悪の事態になってた可能性もあるわけですよね。
そういう意味では、最悪の事態は回避した。その仲介役になったのが、ルカシェンコ大統領であるということ。この先、中長期的にプーチン政権にどういうダメージがあるのか、という問題はあると思います。けれども、私はプーチン大統領はルカシェンコ大統領の仲介を得て“ベターな選択”をしたと考えています。
「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
最初ニュースを聞いたときは、「かなり事態が動いて停戦に向けて何か大きな進展があるのかな」と思ったんですけれども、今はまだ見えていないのかな、と思っています。これが結果的にどのような影響を及ぼしていくのか、というところはすごく気になりますね。
井上キャスター:
ロシアが安定していくのは吉と出るのか、不安定が吉と出るのか。それすらよくわからない状況ですものね。