やっかいもののオオズワイガニが、なぜ大量に発生したのか?
漁業関係者はこうみています。

元々、日高沖ではタコがカニをえさとして食べていました。
しかし、おととしに発生した赤潮の影響でタコが減少。
天敵が消えたことで、カニが大量に増えた可能性があるというのです。
漁業被害が広がっていることを受け、道は2日、日高中央漁協に対し、オオズワイガニの捕獲を目的とするカゴ漁を特別に許可しました。
北海道日高振興局産業振興部水産課 岸鉄也課長
「一昨年の赤潮の影響であったり、その水揚げが減少する中で少しでも漁業経営の一助になるような形でですね、資源を有効利用したいと漁協から要望があるので…」
14日の様似町。
この時期は、本来ならカレイの刺し網漁をする漁師たちが、オオズワイガニのカゴ漁に出ていました。
この日は6隻の船で、あわせて600kgのカニを水揚げしました。

様似の漁師
「カゴ(漁)をやってた人もいるかもしれないけど、われわれ刺し網の人間にしてみれば、やったことのない商売をやるから分からないことばかり」
これまで水揚げのなかったオオズワイガニ。
どう販路を開拓していくかが課題です。