4月の全国の消費者物価指数(変動の大きい生鮮食品を除く)は2021年4月より2.1%上昇しました。消費増税の影響を除くと2%を超える上昇は2008年9月以来、13年7か月ぶりのことです。

■物価上昇の背景にあるのは「原油価格の高騰」と「円安」
原油価格の高騰により
▼都市ガス代が23.7%▼電気代が21%▼ガソリン代が15.7%上昇するなど
生活に欠かせないエネルギー価格の高騰が目立ちました。
また、ロシアによるウクライナ侵攻や円安による影響で輸入に大きく頼る
▼食用油が36.5%▼小麦粉が15.2%▼輸入牛肉が10.3%▼食パンが8.9%上昇しました。
■「光熱費は下手したら2倍…」家計への影響は?
物価上昇の家計への影響を取材するために神奈川県在住で4人家族の和泉さんの家に訪問。
夕食の準備中に話題になっていたのが「食材の値上がり」です。
妻・亜紀さん:「たまねぎ1個で180円だよ」
夫・匤樹さん:「高いね」
妻・亜紀さん:「すごく高いでしょ。意味不明だよね。」
これは取材中に特に印象的だったご夫婦のやり取りです。私自身も「たまねぎ1個180円」に驚かされました。
和泉さんご一家がよく使うスーパーでは6月以降、小麦粉や食用油など料理に欠かせないものが続々値上がりするということで、和泉さんは保存のできる調味料などは安いうちに多めに購入し、備蓄をしていました。
また、光熱費については…
夫・匤樹さん:「光熱費はひどいですね、上がりっぷりが下手したら2倍くらい上がってるんじゃないか」

取材ではこの1年間の「家計の負担増」を検証するために、家計簿を見せてもらいました。