本州大雨型の台風3号 “接近せず”でも大雨の可能性
仮に本州に台風が接近しなくても、梅雨前線の影響で本州が大雨になる可能性があるということなんです。気象予報士はこのように話しています。

気象予報士 國本未華さん
「台風2号で大雨が降った四国や東海地方などは、再び大雨になる可能性がある。先週末に被害があった地域は、災害の発生に注意が必要です」
大雨の降ったところでは地盤が緩んでいるところもありますので、土砂災害などにも警戒してください。

そして、6月2日には台風2号による大雨で、高知・和歌山・奈良・三重・愛知・静岡で線状降水帯が発生しました。高知・土佐清水市三崎では2日、観測史上1位の213.5ミリ(3時間雨量)となりました。
國本予報士の話では雨量が200ミリを超えると、災害に繋がる危険があるということなので、相当な量が降ったということがわかります。
実際に、土佐くろしお鉄道・中村線では2日、線路に土砂が流れ込み列車が脱線しました。9日まで運転見合わせという状況です。

さらに、和歌山県の和歌山市と海南市を流れる「亀の川」では2日、大雨で氾濫が起きました。海南市などで、複数の住宅が浸水被害にあっているということで、この他に静岡でも橋が崩落して水道管に影響があり、7日17時時点でも断水が続く地域があるということです。

では、6月8日、9日の天気も見ていきます。これは台風3号と直接関係はないのですが、8日と9日も大雨になる可能性があるということです。
8日は梅雨前線の雨雲が広い範囲にかかり、午後に西日本にかけて再び大雨のおそれがあるということですね。さらに9日にかけて、活発な雨雲が東日本にも広がり、東海地方などは特に雨量が多くなるとみられます。局地的に非常に激しい雨が降る可能性もあるということです。

改めて呼びかけさせていただきます。
〈大雨の備え〉
▼家族の連絡先など確認
▼窓・雨戸など補強
▼非常用グッズの確認
▼避難場所・経路の確認