少子化を逆手に取った教育方法…1つの学校で「保・小・中一貫教育」

 少子化がより深刻な場所が同じ奈良県内にあります。天川村からさらに山奥にある上北山村です。過去10年で4回、出生数ゼロを記録しています。
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 少子化が進んだ結果、2023年現在、村の学校は「上北山やまゆり学園」の1校のみ。ここに通っているのは小学3年生~中学3年生までの男女9人です。
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 さらに校庭には保育所もあり園児8人が通園。村の学校が統廃合した結果、6年前からここで「保・小・中一貫教育」が行われているのです。
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 子どもが17人の学校では、数の少なさを逆手に取って、なんでもみんなで取り組みます。中学校の英語教員が保育園児の英語を指導。小学5年生の国語の授業では、保育園児に読み聞かせをして表現力などを学びます。

 (小学5年生)
 「(保育園児は)かわいいし、授業で触れ合うのはおもしろいことかなと思います」
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 一方、生徒がひとりの中学1年生。ディスカッションをする授業の時には先生が生徒役として授業に参加します。

 (生徒役の教員)
 「生徒役として入っているんですけど、今の中学生がどんなことを考えているのか知れるいい機会なので、とてもありがたいです」