お手製メニューにはまさかの「ビール」

イチローさんを笑顔にしたマネージャーお手製メニュー

休憩中にはマネージャーからお手製の「ドリンクメニュー」を差し出されたイチローさん。

イチローさん:
そりゃ本当はビール飲みたいさ。飲めないでしょ、この状況で(笑)。

手作りのメニューにはかわいらしいイラスト入りで、水やお茶、さらには、あの栄養ドリンクや、ビールも書かれていました。その心遣いにイチローさんは・・・。

メニューを見てニッコリ笑顔のイチローさん
イチローさん:
いやぁ素敵だわ。(カメラに向かって)これ見てくださいよ。かわいいでしょ?こういう茶目っ気が素敵です。これ(メニュー表)をいただいてもいいですか?これが欲しいです。

マネージャー:
有り難うございます。

イチローさんを笑顔にしたお手製メニュー。

マネージャー:
普段から練習試合などで相手校の方などに飲み物を出しているんですけど、その際にバリエーションを増やそうとやっていて。千葉明徳のグラウンドに来て頂いているということで、しっかりおもてなしをマネージャーでしたいなと思っているので、メニューなど手作りで作らせて頂きました。あんな風に喜んでくださると思っていなかったのですごく嬉しい気持ちでいっぱいです。

「カウントで追い込まれたら何を考えていましたか?」

午後4時20分。バッティング練習では-。

質問する西本選手とイチローさん

西本健人選手(2年):
2年の西本です。カウントで追い込まれた時に、イチローさんは何を考えていましたか?

イチローさん:
追い込まれた時?「あっ、追い込まれちゃった」って考えてた(笑)。
高校野球で諦めるってことは絶対にないけどね。いかにそこで自分で攻めていけるか。攻めにいった中でバットに当てられるかどうか。その時に初めて結果が出るかもしれない。


西本選手

西本健人選手(2年):
攻める姿勢というか、イチローさんから教えてもらったことをしっかりと活かして練習や試合を頑張っていきたい。

午後5時30分、練習終了。2日間の練習が終わりました。

イチローさん:
この冬を越して、春みんながどうなっているのか。注目しておきます。高校生はひと冬でほんと変わるからね。ピッチャーだったら10キロ、15キロスピードアップする人だっているし、野手だってきっかけつかめば全然冬とは違う選手になれるから。そのきっかけを今回つかんでくれたら嬉しいなと思って今この2日間一緒にいたんだけど。良い報告、みんながこんなにうまくなったとかこんな選手になったって聞くのを楽しみに。この先ずっと千葉明徳のことを気にしているので頑張って、それぞれね。監督の言うことを聞いたり聞かなかったりして、頑張ってください。有り難うございました!

千葉明徳の選手とイチローさん


■アマチュア指導
イチローさんは2019年12月に学生野球資格回復研修を受け、昨年2月からマリナーズでの活動がないオフシーズンに限り、高校生や大学生への指導が可能となっている。

■イチローさんのアマチュア初指導
昨年12月、強豪・智弁和歌山高校を3日間指導。指導の最後に同校野球部員に「ちゃんとやってよ」との言葉を残すと、今年の夏の全国高校野球選手権・決勝で、智弁和歌山は智弁学園9-2で下し、21年ぶり3度目の全国制覇を果たした。