「殺されてもかまわない」 覚悟の理由は?
身の危険を訴えながら殺害されたマルドナド氏の同僚も、命を懸けて遺志を継いでいる。

マルドナド氏と親しかったソニア・アンダ氏(50)は、新たな報道機関「Esquina32」を立ち上げ、定時に生放送の番組をネット配信している。メキシコでは、SNSを利用したニュース・メディアが存在感を増しつつある。
マルドナド氏の同僚記者 ソニア氏の番組
「問題は市が公金をどう使うかの基準です。道路補修費よりも、市長自身の宣伝費の方が60%も多かったのです。私たちが入手した情報で明らかになりました」
政府や行政への批判をむしろ強めているという。

マルドナド氏の同僚記者 ソニア氏
「以前より、しつこく訴えるようにしています。もし報道スタイルを変えれば圧力に負けたことになります。今は引き下がるときではないのです。(Q.暴力によって記者の仕事をやめるということはあるか?)いいえ、私はジャーナリストとして生まれました。ジャーナリストであるために殺されてもかまいません」
なぜ、そこまで覚悟があるのか?

マルドナド氏の同僚記者 ソニア氏
「聞いてもらえない人々の声を報道するのがジャーナリストです。社会的な支援を受けるために、市民が自分の問題や意見を自ら伝えることはなかなかできません。メキシコのジャーナリズムは終わらないでしょう」

















