国頭漁師たちが徹底する鮮度を保つ重要な作業とは

網で魚をすくい船の上に上げると『血抜き』と『神経締め』が始まります。魚の旨味を逃がさず鮮度を保つための重要な作業です。
照屋春輝乗組員「脳天に刺して締めて、神経締め、魚がびくびくしたら合図。ワイヤーを骨の脊髄に入れて今もう、締まってます」

こうすることで魚が暴れて味が落ちることを防ぐことができます。そしてこの氷。魚をしっかり締め、鮮度を保つための、県内ではここにしかない工夫がされています。
島袋雄二船長「シャーベット状の細かいアイスです。海水を真水に混ぜてシャーベット状に作っています。もちも良いですし、冷え方が全然違います」
櫻井記者「ちょっと触ってみたいと思います。ものすごく冷たいですね、普通の氷と全然違います」

国頭漁協では4年前、シャーベット状の氷を作る機械『エス・アイ・エス製氷機』を県内で初めて導入しました。これにより魚が芯まで冷え、従来に比べ3倍長く魚の鮮度を保つことができるように。そのため県外・国外など長距離の輸送が可能になりました。
島袋雄二船長「より遠くに出荷できるようになっています。やっぱり出荷できるっていうのはこちらも嬉しい。獲りたては刺身が一番ですね、魚の種類によりますけど、フライにしたり煮つけにしたり、国頭の魚を皆さんに食べてほしいですね」
国頭の魚のうまさは最新の設備と徹底した鮮度管理にあり。国頭村を訪ねると、輸送距離のハンデをものともせず、豊かな海の恵みを世界に送り出すため奮闘する漁師たちの姿がありました。