「世界の人々が『いい機能を持った革製品だな』と思っていただければ…」
別の日、尾崎さんは新たな製品の開発現場にいました。三田市の専門学校で講師を務める靴職人の吉田真也さんに、「三田レザー」を使った革靴の製作を依頼していたのです。
(靴職人 吉田真也さん)
「できるだけ大きい面で革を見せたいので、切り返しをなくして革1枚でつなでいく感じ」
装飾は最小限にして、「三田レザー」特有のキズの少なさを強調します。
(靴職人 吉田真也さん)
「思ったよりも革が伸びないんですよ。薄かったのでもうちょっと伸びると思ったんですけど、硬いので腱鞘炎になりそうになります(笑)」
薄くても丈夫なため、軽くて長く愛用される靴が出来上がりそうです。革靴づくりは今後、試行錯誤を続けて製品化を目指します。
(尾崎さん)「きれいですね、やっぱり」
(吉田さん)「そうですね、革自体がやっぱりきれいです」
(「三田レザー」プロジェクト 尾崎勝浩さん)
「世界の人々が本当にいい機能を持った革製品だなと思っていただければ、一気に販売数量が増えると思います。そうすれば(年間生産数の)200頭全頭の革を買い取ることもできると思いますし、その分が生産農家さんへの還元につながっていくと思いますので、ゆくゆくはそこを狙っていきたいと思っています」
(2022年5月19日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)