「何もわからないまま・・・」 女性への人権と教育
団体の現地代表は、ここで起こる痛ましい犯罪の背景には、セネガルにおける女性への教育に対する意識の低さがあると話します。

女性たちを支援するNGO現地代表
「わざわざ埋め立て地に捨てに行くのではなく、生まれた子供を家のゴミと一緒に捨て、それをゴミ収集車が回収するんです。子供を捨てた女性の25%がまだ捕まっていません。それに、刑務所に入った女性は全てが悪い人というわけじゃない。半分以上は何もわかっていないが故に捕まってしまう人です」

「えい児殺人」で服役
「正しいことを教えてくれる大人が周りにはいませんでした。今は善悪の区別がつくようになりましたが。当時、自立していたらあんな罪は犯していないし、自立した今は絶対に同じことはしません」

山本恵里伽キャスター:
現地の支援団体はこう話しています。
トスタン現地代表
「えい児殺害の罪は償うべきだが、予期せぬ妊娠・出産をすると、女性たちは社会で生きていくことができない」
社会の問題、課題というのを感じますよね。
小川彩佳キャスター:
レイプ被害者でさえ、女性側が悪いことをしてしまったと感じてしまうという環境というのはあまりに酷ですよね。経済発展の影でこうした女性の貧困、教育の問題が置き去りにされることがないよう関心を持ち続けていく必要があります。