日本もJAXAと共同開発「宇宙太陽光発電システム」 2050年までに運用へ

小川彩佳キャスター:
災害が今後も起きてしまうことを前提とした“持続可能な町”づくりというのは、世界中のいろんなところで真似できそうな技術がたくさんありそうですね。

TBS SDGsキャンペーン大使 野口聡一さん:
「災害に負けない持続可能な町」というのが今、カギになっていて、バブコックランチは去年のハリケーンで一躍全米でも有名になりましたけど、太陽電池だけでなく、洪水に強いとか、電線が地中にあるとか、ハリケーンの中で電気もインターネットも止まらなかったというのが本当に驚きですよね。

小川キャスター:
地元の方の防災意識というのも高いのでしょうか?

野口さん:
フロリダはハリケーンの通り道で、我々の発射基地もありますので、毎年のように天気には悩まされていましたけど、特にバブコックランチに引っ越して来られる方というのは、この宅地がある辺りも結構な被害があるんですが、町の作り方によっては災害に強い地域ができるのだということを証明しましたね。

山本恵里伽キャスター:
太陽光発電は、日本でもあるプロジェクトが進められています。
それが「宇宙太陽光発電システム」です。国とJAXAが共同で実施していまして、その名の通り宇宙空間に太陽光パネルを展開するというものです。

発電した電力はマイクロ派に転換して地上に送るという仕組みになっているそうです。
▼メリット
●地上より強い太陽光を利用することができる
●天候に左右されることがないので、安定的に利用することができる

来年度以降、実証実験を行う予定で2050年までに実用化を目指すということです。

小川キャスター:
遮るものがないところに太陽光パネルを設置するという発想ですか?

野口さん:
私がいた宇宙ステーションも100%太陽光発電で運用していますけども、太陽光発電を活かして地上に送るというのはもう何十年も考えられているけども、今の気候が温暖化、そして再生エネルギーの活用が大事だというなかで、さまざまなエンジニアの方々、科学者の方がこの実用化に向けて頑張っていると思います。