夜行性動物の新エリアを考案『動物たちの真実の姿を見せたい』

 姫路セントラルパークなどで飼育員をしていた佐藤園長。40歳で独立すると、栃木県那須の動物園を譲り受けて経営を立て直しました。そして2014年、倒産した前の施設を買い取り「神戸どうぶつ王国」を開業したのです。国内最大級の広さをほこるハシビロコウの生態園など新しい展示場を次々にオープンさせて、園長就任以来、集客は右肩上がりです。
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 そんな敏腕園長がいま、コロナ後の起爆剤として期待しているのが、ニホンモモンガや国内ではここでしか飼育していないフクロシマリスなど「夜行性動物だけを集めた展示場」です。

 (佐藤哲也園長)
 「まだ全然完成していないんで工事現場みたいですけど、実際にはここが森になりますから。夜行性の動物を昼間見ても寝ているだけですから。それが真実の姿と誤解されるでしょ。そうじゃないのを見せたいなと思って」
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 今年4月11日、展示する動物たちの搬入が行われました。中でも園長のお気に入りが、ニホンモモンガです。そこには、ある思いが…。

 (佐藤哲也園長)
 「ニホンモモンガは国内でもどんどん数を減らしていて希少動植物種になっているわけですけど、こういったものが日本に住んでいることをわかってもらえれば、ニホンモモンガの将来も明るくなる気がしています」

 オープンまであと10日ほど。準備は順調に進んでいます。