―――星野リゾートの星野佳路代表に伺います。今回どうして「USJ=ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」とタッグを組むのでしょうか?

 大阪に観光にいらっしゃる方の3割ぐらいがUSJ目的。それを「パワフル集客コンテンツ」って言ってるんですけれど、結果USJだけで帰ってしまっている観光客が多いんです。私としてはUSJ目的でいらっしゃる方に、大阪市内にもっと時間を使っていただいて、食べて、文化を楽しんでいただいて、市内の観光コンテンツを一緒に体験してもらうことで、連泊も増えます。ファンを作れば、リピートしていただく理由にもなり、それはUSJさんにとってもプラスになるわけです。ですから大阪観光の相乗効果を上げていく。観光コンテンツをUSJさんと一緒に担っていくことが大事。


―――星野リゾートが手がけるホテルでは新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられたことを受けて、接客を行うスタッフの皆さん、マスクを着けていません。アクリル板なども設置されていません。接客する側のマスク完全撤廃、ある種先駆けと言えると思うんですが。

 ホテル業は、身だしなみを大事にしているんです。髪型やアクセサリーにも一定のルールを持っているわけです。マスクも私は身だしなみの一つだと思っていて、全員でつけるか、外すかの選択になるんですよ。5類になったときに外せないと、その後僕は、社員にちゃんと説明できる理由は起こらないと思っていまして、だから今回でちゃんと外そうと、身だしなみを元に戻そうと踏み切ったっていうのが決断の背景にあります。