国内で進む治験…平畑院長『コロナを軽視せずに今後も感染対策を』

 ヒラハタクリニックでもドネペジルを使った治験が行われている。

 (平畑院長)「おじいちゃんおばあちゃんが飲む薬なので、あんまり心配することはないですね。8週間で終わりですしね」
 (治験を受ける患者)「薬を飲んでちょっと調子悪いときは?」
 (平畑院長)「すぐ教えてください」

 去年7月にコロナに感染し、けん怠感などの後遺症症状に苦しんでいる50代の女性患者。母子家庭で2人の子どもを育てているが、職場復帰のめどが立たず、今年1月に医療関係の会社をやむ無く退職した。わらにもすがる思いで治験に応募したという。

 (治験を受けるコロナ後遺症患者)
 「ブレインフォグがあるので、医療関係の仕事を無理に始めてミスをしてしまうのが不安だったので仕事をやめました。私としてはやっぱり仕事ができないとなかなか経済的に厳しい。仕事ができないとなかなか経済的に厳しい。子どもたちにも迷惑をかけちゃうので。治験でもし効果があるんだったらという思いですかね」

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一歩ずつ進むコロナ後遺症治療。新型コロナウイルスのパンデミックは終息しつつあるが、後遺症治療はまだ道半ばだ。

 (ヒラハタクリニック 平畑光一院長)
 「5類になることによっていろんな人が『もうコロナ終わった。怖くないんだ』というふうに思っていらっしゃると思うのですが、そんなことは決してなくて。後遺症になってしまえば、仕事を奪われたり、あるいは何年間も苦しんだりということが起こり得るので、軽視せずに今後も感染対策をしっかりやっていただきたいなと思います」

 (2023年5月10日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特命取材班スクープ』より)