遠軽町商工観光課 大西公太課長
「中国に贈られた桜の一部が遠軽町に戻ってきて、今も『国際友好の森』で咲いています」

 日中国交正常化から25年後の1997年、遠軽町の100年を記念して、中国に贈った桜の一部を、許可を得て持ち帰り、2001年「太陽の丘えんがる公園」に植えました。

 それから22年。今年も満開となった300本ほどの桜は、地元では「おかえり桜」と呼ばれ、親しまれています。


花見客
「きれいでした」
「(歴史を知ると)見方も変わってくる、立派に育っているということで、大変うれしい」

 半世紀以上前に、日中国交正常化で大きな役割を果たした「パンダ」と「桜」。

 日中関係が厳しさを増しつつあるなか、交流の重要性を再認識させる存在となるかもしれません。

<解説>
 北海道の桜は、パンダを運ぶ特別機の「行きの便」に積み込まれました。

 訪問団に参加した佐々木昌太郎さんによると、中国で「パンダ並」の熱烈な歓迎を受けたということです。

 当時、中国各地に合わせて1000本の桜が贈られましたが、北京の日本大使館によりますと、現在確認できるのは取材した玉淵潭公園の2本だけだということです。(180本中)

 北京の土がアルカリ性っだたことや、病気などで、多くは根付かなかったということです。

 国同士が良好な関係を築くには、多くの手間や時間がかかりますが、来年もまた、北海道の桜がキレイな花を咲かせることを楽しみにしています。