いまも人気のパンダ。半世紀ほど前、初めて中国からやってきて大ブームを巻き起こしました。


 その“パンダの返礼”は、あまり知られていませんが、実は、北海道にゆかりがあります。

 “日本と中国・友好の証”の今を取材しました。

 1972年、今から51年前の東京・上野動物園。


 2キロ以上も続く行列の先にいたのは…、2頭のジャイアントパンダ、「カンカン」と「ランラン」です。

 日本に初めてやってきたパンダの愛らしい姿を一目見ようと、動物園の周りは大混雑となりました。

 数時間も並んだのに、見ることができたのは、わずか数秒…。

 このパンダの初来日、きっかけは、その1か月前に行われた「日中国交正常化」です。


 “友好のシンボル”として中国から贈られ、日本で空前の「大フィーバー」を巻き起こしたパンダ。

 一方で、日本から中国への“贈り物”については、あまり知られてはいません。