出馬した参院選、そして千葉県議選へ 取り巻く環境に変化も  

この現状を変えるため、去年、たった一人で参院選に出馬。

(参院選で演説する中村さん・2022年)
「嫌なものは見えにくい沖縄に押し付けてきた現状があります。沖縄の米軍基地を東京に引き取る。こういう事を政策に掲げています」

結果は、獲得票数3043票で落選でした。でも今回の選挙につながる成果もありました。

「ちょっと整理して、とりあえず証紙を貼り終えて」
「貼り終えちゃった方が気楽かな。宜しくお願いします」

今回の千葉県議選では、県内外から39人の支援者が集まり、選挙ビラの証紙貼りや、配布を手助け。

支援者の女性「行動力と勇気をもってずっと継続してやってらっしゃる。一人でも多くの方に、名前と顔を知ってもらいたいという気持ちでやっている」

また選挙カーにはスピーカーとLEDライトの取り付けまで。去年と比べると大きな変化です。

支援者の男性「参院選で中村さんの話を聞いてたら、確かにという感じで。沖縄の基地問題を他人ごとにはできなくなりました」

長男の聖也さんも、初めてマイクを握ります。

中村之菊さん「独りじゃ出来ないもん、絶対的に。本当にありがたいというか、みんなで作り上げてるなって感じがします」

変化を遂げた選挙スタイル。でも、一番変わったのは演説でした。

中村之菊さん「候補者は男性しかおりません。その中で闘っています。女性が一生懸命頑張ろうが、一生懸命努力しようがお茶くみで終わってしまう。改善しなければなりません。これこそがハラスメントのない社会」

全面に掲げた公約は、”女性活躍”や”給食費無償化”。一方で沖縄の基地問題については…

中村之菊さん「沖縄にどんどん過重な基地負担を背負わせている。あらゆるハラスメントにNOと言えるような県政を目指したいと思っています」

前回の参院選ではストレートに表明した“基地引き取り”は声高にせず。基地問題は演説終盤、”女性へのハラスメントにNOを突きつける”という流れの中で、少し触れるだけ。

中村之菊さん「本当に引き取りたいと思っているけど。基地引き取りを全面に出すとこの選挙は間違いなく勝てないということがわかって…」