「被選挙権は0歳からでもいい」

そして、話題は被選挙権年齢に・・・。

岡田京也さん(20歳)
「経験なんて(人によるので)40歳でも20歳でも変わらない場合もある。なんで年齢だけの判断で納得できるのか…」

島倉奏太さん(20)
「自分の話をすると4年後の統一地方選に出たい。でも4年後はまだ24歳8か月なので4か月足りない。被選挙権は0歳でもいいと思う。凄くしっかりした10歳がいたとして、その10歳に任せるかどうかは選挙で決めればいい。実際問題として10歳に任せないかもしれないが、制度としてはそれでいいと…」

島倉さんが今のシステムで統一地方選挙立候補するとしたら、誕生日の関係で8年後にしかできないというのである。そして参加者の中に日本初の女性総理大臣を目指して早く国会議員になりたいという17歳の女性がいた。

山本乃々佳さん(17)
「日本初の女性総理大臣目指してます。最初は環境問題を解決したいと思ってたけれど、結局日本の政治が変わらなければ環境問題も解決しないって気づいた。それから政治に興味を持って国会討論など見ていたら本当に低レベルな話し合いをしていた…ホント悪いんですけど(笑)だったら私が参加してどうにかしたいと…。25歳まで待てないです。早く政治参画したいです。私は、年齢は唯の数字だと思っていて、私17歳で、ここに21歳くらいまでいるけど、大きな差があるかと言ったら正直感じない。年齢どうこうより、優秀な議員を増やすことが大切…」

上野我唯さん(19歳)
「SDGsは2030年までとか言われたり、社会に目を向けろって大人たちにいわれる。それでちゃんとそれに従っている若者も多い。でも意見を反映するところがない。25歳以上の人(立候補できる人)にお願いするしかない。自分たちで声を出す場所がない。矛盾を感じる…」

ひと昔前の若者よりも今の若者は切実に被選挙権年齢の引き下げを欲している。その理由を出来ることなら4年後に出馬したいと語った島倉さんは言う。

島倉奏太さん(20歳)
「僕たちはコロナがあって、入試制度の変更とか問題が山積みだったり、高校生なら文化祭ができなかったり、社会的な問題が身近だった世代。コロナのおかげでいろんなことを考えた」

今回の座談会にも協力してくれた若者の実態を研究する長田麻衣さんも若者の政治への関心はコロナ以降変わったと語る。

SHIBUYA109lab. 長田麻衣 所長 
「コロナの影響で政治が自分たちの生活に結び付いていて、政治によって生活が変わってしまうんだって気づいたんですね。そこから政治に目を向ける若者が増えたと思う」