もう一つ、蚊の活動が活発になる条件が「水」です。
今年は、2月の時点でヤブカが孵化する15度を超えており、3月の時点で活動が活発化する20度超えの日も度々ありました。そこに、今年は雨が降りました。
気温が高く、雨が降るーーこの繰り返しによって蚊の活動が活発化し、吸血活動も活発化してしまったというわけなんです。
長島教授:
例えばヤブカなんかだと周囲の水の近くに卵を産むんですけども、乾燥には強いんですけども暖かくなると水が必要で、水(雨)が重なってくると彼らは2、3日でふ化します。
1円玉大の水で200~300個の卵を産む「蚊」

蚊は“1CCの水”があれば200個から300個の卵を産みます。
1CCはどれくらいかというと、大体1円玉と同じぐらいの大きさです。
ペットボトルのフタが大体6ccなので、単純計算で1800個の卵を産むことが可能、というわけです。想像するだけでちょっと痒くなります。
しかし、蚊は10日ぐらいで成虫になるので、長島教授教授によりますと「週1回の掃除で大幅に蚊の発生を抑えられる」ということでした。
恵俊彰:
(外に)出しっぱなしのペットボトルのキャップとか、空き缶とか、ああいうところにちょっとでも水があったら一気に産んでっていう
長島教授:
素晴らしいですよね(笑)。彼らの知恵なんですけれども、それをよく我々は知って、必要なところは管理するってことが必要だと思いますね。
蚊にさされやすい人の特徴は
蚊から身を守る方法を知っていきましょう。
長島教授によりますと「蚊にさされやすい人とさされにくい人がいる」ということなんです。ではここでクイズです。

Q蚊にさされやすいのはどっち?
A 「大人」
B 「子ども」
正解はBの「子ども」です。
蚊は、まず呼吸から出る二酸化炭素で人間がどこにいるのかというのを発見します。次に視覚や臭いで接近し、最後には“体温の高い人”を選びます。
長島教授によりますと「蚊には人間を探し出すセンサーがある」とのことで、子どもは新陳代謝が活発で、『汗』や『高い体温』など、蚊が感知しやすいサインを皮膚から出しているため、大人よりも子どもの方に蚊が近寄っていく、というわけなんです。
長島教授:
付け加えると、子どもの方が肌がしっとりしてるといえると思うんですよ。よく活動しますので汗をかきますよね。蚊はそういうのが好きなんですね。
恵俊彰:
要するに我々は老化してるから乾燥して(蚊が)とまりづらい?
長島教授:
いやそうは言いませんけど、しっとりしてるっていうことは保湿成分もあるってことなんです。その保湿性分に蚊は寄って来るんです。
湿クリームって塗るじゃないですか。クリームの中には、皮膚をしっとりさせる、汗と同じような成分が一部含まれてるんですね。ですので保湿クリームを塗った場合、蚊が寄っていくということがあります。
恵俊彰:
保湿はしたいけど、外に行くときには気をつけなきゃいけない。














