“テント裏のコンテナ”で共同生活

 藤田さんたち訓練生は特設テントの裏にあるコンテナで暮らしています。

 (訓練生 藤田真子さん)
 「隣は同じ訓練生のさんごちゃんが住んでいて、このコンテナには4人住んでいます。あまり広くないのでロフトベッドを買って、これにしてからだいぶ住みやすくなりました。冷蔵庫とかはもらったものです。炊飯器もいただきました」
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 部屋には電気や冷暖房は付いていますが、トイレ・シャワー・水道などは別のコンテナです。ポップサーカスのような巡業サーカスでは、スタッフ・出演者が会場内でともに共同生活を送るのが基本のスタイルです。訓練生は今回初めて会場の引っ越しを経験。自分たちの手で生活空間をつくるところから始めました。

 (訓練生 藤田真子さん)
 「こっち(西宮)に来てから1日目がライフラインを整えるというのがメインの仕事だったんですけど、終わったかなと思ったらどこかでポンプが動いてなくて(水が)あふれてきたり。それも共同生活ならではなのかなって」
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 4月21日、開幕2日前。特設テントでは公演の無事を祈る安全祈願が行われていました。ステージでは出演者がパートごとに自分たちのパフォーマンスの確認を行っていきます。その傍らでは、会場の設営がまだ続いていました。訓練生はステージには立てない分、サーカスの運営スタッフとして設営作業に打ち込みます。