産後3か月で練習に復帰
岩清水選手:保育園が胸スポンサーに10年くらい付いていてくれたんですよ。いつでも預けていいよ、という体制をとってくれました。
チームスポンサーの保育園が、いつでも息子を預けられる環境を作ってくれた。そのため、産後3か月で練習に復帰できたという。

岩清水選手:
預けて見てもらっているという安心感とアスリートとしての時間ができるのでそこは大きいです。
育児とトレーニングの両立は、周りのサポートがあってこそ。そして今年3月、1021日ぶりにリーグ戦にスタメン出場した。
母としてピッチに戻ってくると決意した時から、彼女には叶えたい夢があった。
男子サッカーではよく見る、我が子を抱いての選手入場。岩清水は、日本の女子選手では史上初となる、我が子との入場を実現した。
試合前の記念撮影が終われば、母親から、アスリートへスイッチを入れる時。
岩清水選手「切り替えていこう!」
母親から離れ泣きじゃくる息子の元へも駆けつけるわけにはいかない。

高橋キャスター:
「切り替えていこう」とみんなに言ったのはある意味自分自身に言うような感じですか?
岩清水選手:
ほぼ自分です(笑)。後ろ髪を引かれるというか辛いというか“ママ”が抜けないので「切り替えなきゃ」って自分でも言っていました。
ピッチに立てば、アスリートの顔になる。安心して気持ちを切り替えることができるのは、試合会場に「出張託児所」というサポート体制が整っているからだ。
母親になってもスポーツを続けられる環境が増え、自分の活躍が、少しでもそのきっかけになれば・・・。35歳の彼女は新たな夢を叶えるため、一日でも長く現役を続けたいと願っている。
岩清水選手:
引退する頃に息子がお手紙書いてくれたり、お手紙読んでくれたり読み書き出来たら
嬉しいですけどね。それが自分の今の夢です。
高橋キャスター
「女性アスリートが出産をしてから現役を続けるという方は本当に少ないんですね。バレーボールの荒木絵里香さん(37)だったり陸上の寺田明日香さん(32)だったり。お二人にお話を聞くと『前例がないからものすごく大変だった』と。岩清水さんの活躍だったり取り組みっていうのがこれからの女性アスリートの活躍に広がりつながりっていくといいなと思いました」