関わっていた男性に聞く『預かり金投資』の実態

 取材を続けると、この投資話に関わっていたという男性に接触することができた。男性はO氏とともに預かり金投資の勧誘を行い、また投資者らに配当金を渡す業務をしていたという。O氏とは約6年前、別のマルチ商法を通じて知り合った。今回、O氏の羽振りの良さを見て、預かり金投資に混ぜてもらったという。
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 (預かり金投資に関わっていた男性)
 「週に3回寿司食べに行ったりとか、ブランドものを購入したりというのがインスタに載っていたんですよ。それを見た時に何かやっているなと思って」

 男性は自分の知人らを勧誘してO氏へ紹介。知人らが預けた資金の2%を毎月、勧誘の報酬として受け取っていた。O氏と同じ立場の勧誘役は他にも複数いて、グループは全国から資金を集めていたという。

 (預かり金投資に関わっていた男性)
 「全部で何十億円運用するって言ってたっけな…60億円って言ったかな」

 実際に集めた金は投資していたのか問うと。

 (預かり金投資に関わっていた男性)
 「それはわからない。ぼくらには書類を出していたんですよ。パソコン上で『残高はこれくらいあります』と」

 自らもO氏に金を預けて被害を受けたという。だが、「こうした投資話に乗るのは自己責任だ」と話す。

 (預かり金投資に関わっていた男性)
 「ぼくは『別に無理してやらなくてもいいよ』と。『絶対』とかも言わないですし、『100%もうかる』なんかないので。結局、自己責任・自己判断というのもあるので。(Q罪に問われたら?)どうするも何もありのまま説明しますね。もちろんこれが捕まる側だったとしても…詐欺で?捕まってもしょうがないんじゃないですかね」

 「お金を預けるだけで毎月5%の利益」甘いささやきで集められた巨額の資金はどこに行ったのか。実態の解明が急がれている。