慶應大学医学部の研究グループがALS・筋萎縮性側索硬化症など神経難病の全容解明を目指し、クラウドファンディングを行うと発表しました。

慶應大学の岡野栄之教授らのグループは、iPS細胞を使うなどして「ロピニロール塩酸塩」が神経難病であるALS・筋萎縮性側索硬化症の治療薬候補となることを見いだしています。

ただ、ロピニロールはALS患者の約7割に効果があるようにみられるものの、3割には効果が見いだせないことから、その理由などを見いだす研究を行うために、目標3000万円のクラウドファンディングを行うことにしたものです。

実施にあたっては、国内最大級のクラウドファンディングを運営する「READYFOR」と業務提携。慶應大学としては初の試みとなります。

ロピニロールについては、製薬会社の協力を得て、今後、大規模な治験が行われる見通しで、研究グループでは早ければ数年以内の実用化を目指したいとしています。